それまで、歌手という存在は完成された姿で私たちの目の前に現れるものだった。芸能事務所、レコード会社、そして作詞家、作曲家、振付師。さまざまなプロが経験と知識に基づいて舞台裏でイメージと戦略を練り上げる。その結晶が新人歌手であった。

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 しかし、『スター誕生!』は、“それ以前”を初めて私たちに見せてくれた。

 それは画期的な出来事だった。テレビ予選、決勝大会、スカウトされる瞬間。さらにはデビュー前の姿、そしてデビュー曲の披露と、ついこの間まで普通の少女だった女性が歌手になっていくプロセスを私たちは驚きや感動とともに見つめるようになった。

 こうして私たち視聴者、そしてファンは、テレビとの合作によって未完成さを愛する文化を作り上げた。未熟かもしれないが、だからこそ成長するために常に努力する存在、そしてその姿が魅力的に映る存在。それがアイドルの“定義”になったのである。

 公開オーディションのシステムは、1980年代に一世を風靡したおニャン子クラブにも受け継がれた。フジテレビ『夕やけニャンニャン』のなかのコーナー「アイドルを探せ」で、月曜から金曜まで5日間通じての審査によってオーディション合格者が決められた。そのときの審査員には、司会のとんねるずによくいじられていた若き日の秋元康もいた。

 では、平成のオーディションはどうなったのか? 今回はモーニング娘。を生んだ『ASAYAN』、そしてIZ*ONEを生んだ『PRODUCE48』からその変化をたどってみたい。

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