●敗者から敗者へのエール

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 もうひとつ忘れてはならないのは、モーニング娘。が“敗者たちのグループ”だったことである。

 ロックボーカリストを募集するオーディションからなぜ国民的人気を誇るアイドルグループが生まれたのか? それは、最初のところでも言ったように、アイドルが未完成な存在だからである。オーディション中に頑張る姿や人間的な魅力を垣間見せながらも最後は敗れてしまった彼女たちは、勝者以上に「アイドル」と呼ばれるにふさわしかった。

 そしてそんな敗者が集まったアイドルグループは、当時の日本社会に熱狂的に受け入れられる要素を持っていた。

 モー娘。のメジャーデビューは1998年1月の「モーニングコーヒー」である。これがヒットし、同年の『NHK紅白歌合戦』に初出場するなど順風満帆に見えた。ところが翌1999年4月にオリジナルメンバーの福田明日香が卒業、さらに同じ『ASAYAN』出身の鈴木あみとのCD同日発売対決では鈴木がオリコン週間チャート1位だったのに対してモー娘。が5位と敗れ、暗雲が漂った。

 そのタイミングで開催された追加メンバーオーディションに合格したのが後藤真希である。その時点で13歳の中学2年生。にもかかわらず、オーディションに金髪姿で現れ、周囲の度肝を抜いた。そして当初は2人追加の予定だったが、飛び抜けた存在とつんくに評価され単独合格となった。

 よく知られるように、後藤の加入第1弾シングルが「LOVEマシーン」である。それまでのモー娘。のシングル曲にはなかったタイプのディスコ調の明るくダンサブルなポップチューン。1999年9月に発売されるとオリコン週間チャート3週連続1位を記録するなど大ヒットし、モー娘。の代表曲になった。

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