デビュー短編集としては、『カモフラージュ』全体のレベルは非常に高く、松井玲奈が作家としてさまざまな引き出しを持っていることをこれ一冊で証明している。

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 じゃあ、これからいろんな文学賞の候補になって、作家として活躍できるのか――というと、それはまた別の壁が立ちふさがる。作品の中身とはほとんど関係ないが、それを象徴するのが、いまからいまから3年前に起きた小事件。新潮文芸振興会が主催する山本周五郎賞(ざっくり言うと、直木賞の新潮社版)を『ユートピア』で受賞した湊かなえが、次点で敗れた押切もえの『永遠とは違う一日』について、(自分の受賞作が)『文芸の外の人が2作目なのに上手にかけているという、イロモノ扱いのままで審査された作品と僅差だった』ことに怒りをぶちまけたのである。

 芸能人の小説だからと評価にゲタを履かせる(=イロモノ扱いする)人がいる一方、芸能人に(モデルやアイドルや芸人に)まともな小説が書けるはずがないという認知バイアスを持っている人もたくさんいる。

 まあ、直木賞のほうは、そんな批判などどこ吹く風で、藤崎彩織(SEKAI NO OWARI の Saori)が書いた自伝的な小説『ふたご』を候補にしたりしているわけですが、“芸能人”であることが正当な作家的評価(などというものがあるとして)の壁になることはまちがいない。それこそ、阿川佐和子さんくらい書けても、小説家としてちゃんと認められているとは言いがたいもんなあ。

 というわけで、作家の道もなかなかたいへんなわけですが、これだけうまくカモフラージュできれば、松井玲奈の作家的将来を心配するのは余計なお世話だろう。個人的には、どんどんへんな小説を書いてほしい。

 

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