キュルキュルとテープを巻き戻すSEが入ってからは、『ハッピーフレーバー』『ビギナー』『ひとりごと』と、結成1年目から歌い継いできたナンバーが続く。それらもすっかり着慣れた服のように歌も踊りも軽やか。また今回の衣装はターンをするたびにスカートが美しい三角錐を描き、衣装が違うだけで見慣れた曲にアレンジが加えられたよう。

【写真】【写真22枚】tipToe.6人最後の夏!6thワンマン「Colorful」で彩り鮮やかにトップスピードで駆け抜けた!

 MCを挟んで、照明の華やかさとビッグバンド調な楽曲が調和してとにかく楽しい『秘密』、そして『クリームソーダのゆううつ』を挟んで、tipToe.ならではの楽曲で、夕方から夜へと変わるグラデーションを見せていく。特に夕暮れ時イメージの『茜』からの『アフターグロウ』はメンバーの曲や詞をつかんで届けられる声が、6色の彩りを見せるようで見事だった。デビュー直後は「ボーカルの音量をぐんと上げないと歌が聞こえない」と言われていたほど、声が出なかったメンバーたちが、言葉の意味と心情をくみ取り、表現することができる。そんな成長を感じさせた。

『はやく夜が明けて、おはよう。が言いたい。』『blue moon.』『砂糖の夜に』『ナイトウォーク』と昼の明かりの中ではかき消えてしまうような女の子たちの心の囁きを表現したような曲で、会場の空気は夜から深夜へ。そんな中、突然耳慣れないつんざくようなギターとともに始まったのが新曲『silent sign』。真夜中に駆け抜けるような疾走感あるナンバーで、振付はメンバーの椋本真叶によるもので、ライブハウスの空気にハマった格好良さ。

 そして終盤『特別じゃない私の物語』『かすみ草の花束を』と初期からの人気曲に続いて、メンバーがステージに集まってアカペラの前奏から始まったのがもうひとつの新曲『夏祭りの待ち合わせ』。アイドルの定番ながらtipToe.になかったアップテンポな夏曲、初見で自然とMIXやクラップがフロアから起きる軽快なポップチューンで、これからのアイドルフェスはじめキラーチューンとなりそうだ。

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