衛藤美彩
※画像は本サイトの記事(https://taishu.jp/articles/-/59801)より抜粋

アイドル食堂・第1回 六本木らーめん 東京食品 まる彦

 アイドルだってメシを食う。いったいどこでなにを? それを追っかけようというのが本連載の趣旨だ。それもプライベートで推している店とメニューを見つけ、なるべく追体験をする。食のストーカー企画とでも言おうか。

【写真】元乃木坂46・衛藤美彩の推しラーメンをとんこつから味噌に変えた!?乃木坂の名店とは

 しかし、今やグルメ番組全盛、バラエティでもウケが取りやすいので、食ネタばかりが溢れる。結果、仕事で食べる場合もあろう。その辺りも勘案しよう。

 そして、必ずしも現役でなくとも、少女期から活動し、アイドル的人気を博したタレントの好物も追っかける。なぜなら筆者が五十路に乗っかったオッサンだから。乃木坂46や欅坂46にも懸想するが、根っこは中森明菜や本田美奈子だったりする。だから、時にタイムスリップはお許しいただきたい。歌姫たちの名曲同様、旨いものは語り継がれるべきなのだ。

 さて現在、最も聖地化したアイドル食堂といえば、乃木坂にある「六本木らーめん 東京食品 まる彦」だろう。ここは今年2月に乃木坂46を卒業、10月には西武の源田壮亮選手との結婚を発表した衛藤美彩のお気に入り。店もすっかり得手に帆を揚げ、今ではTwitterで46関連のネタをつぶやきまくっている。衛藤への寿メッセージだって、「我が娘のことのように」嬉しいと、やりすぎなくらいだ。

 ただ、衛藤がこの店を繁盛店に変えたのは確かだ。「レッスン終わりによく寄っていた」と、東京メトロ提供のTBSの番組『メトログ』で紹介したのが最初。放送回は16年3月20日だが、この店が「千成らーめん」と名乗っていた頃から、ぼくは何度となく通っている。というのも、周囲には国立新美術館、東京ミッドタウン内にサントリー美術館、ビルボードライブ東京と、定期的に訪ねるスポットがある。だが、その割にあまりカジュアルな飲食店がないため、消去法で来ざるを得ないのだ。

「千成らーめん」は株式会社秀穂が展開する、「とん太」などと並ぶチェーンで、「まる彦」もそのFCだったが、離脱したのが番組で紹介された前年。いきなりウニつけ麺などを押し出し、はてな?という気にさせられていた。やはり土地柄、特色をつけないと経営がキツかったのだろうか。

 でも、元からメニューは豊富で、チェーン共通の看板の、とろみをつけた肉野菜炒めの載った「ザ・千成」がなかなかイケた。ところが、まる彦に変わると、とろみを抜いた「やさい満菜らーめん」に姿を変え、単なる大雑把なタンメンという印象で味も薄い。お好みで入れろという、酢やラー油を相当投入しないと旨くない。

 もっとも、衛藤の推しメニューは北海道味噌らーめん(800円/税込、以下同)だ。北海道産の味噌(紅一点 赤・白)と、10数種類のかくし味を練り合わせ、2カ月以上寝かせてできたタレで作られたスープを、大分出身の彼女も大絶賛。「とんこつラーメンを食べて育った私が、この味噌を食べてからは、その魅力にとりつかれてしま」ったとか。

 酒豪としても知られる衛藤にあやかり、店では100mlの日本酒をつけた、みさみさセット(1000円)を大プッシュ。16年6月から販売開始し、2年で2万8000セットも出たという。滋賀県の竹内酒造が製造する日本酒「美彩淡露」も、衛藤がブログ等で紹介すると、通常の50倍売り上げたとか。ネーミングは偶然の一致だが、彼女はそこに惹かれて購入。やはり16年2月のブログで採り上げた。しかし、「なんか親近感湧くよ〜」「飲んでみたいなぁ どんな味なんやろ?」と、その時点では飲んでもいないのだ。

 ぼくも発売当初頼んでみたが、旨い酒だが甘めで、こってりした味噌ラーメンには合わない。ちなみに味噌ラーメンに大分産の辛子高菜ご飯をつけた、「みさ先輩セット」にはまだトライしていない。というか、高菜にはやはり豚骨でしょう。そこは九州ラーメン好きとして譲れない。

 本音を言うと、この店はラーメン屋としてはイマイチだが、飲み屋としては使える。最後にラーメンで締められると思えば、一軒で片がつくから、ライブで大枚叩いた後でも、気軽に飲めるので気に入っている。というわけで、ぼくが繁く注文するのも、ラーメン以外のメニューになる。

 その筆頭がチャーシューメンマ(550円)だ。といっても、野菜がたっぷり入っており、それだけで腹がいっぱいになる。焼豚も端切れを使用こそしているが、ゴロゴロとすごい量。時には半分はビールのアテに回し、ライスをつけて残りで食事も済ませてしまう。味付けは濃いめ。さらにメンマが入っているので、実に食が進むのだ。

 そして次なる傑作が、牛すじ煮である。惜しげもなく牛すじが使われ、豆腐も入って丼で出てくる。ほんのりとワインも香る、あっさり目のビーフシチュー仕立てという趣で、これで550円は安い! ただし、注文ごとにレンジで温めるので、時にぬるい場合があり、その際は気兼ねなく温め直すように言おう。

 ともかくチャーメンと牛すじを交互に食しながら、カットレモンがしっかり入ったレモンハイを啜っていると、乃木坂という小洒落た町にいるのも忘れてしまう。みさ先輩など幻の彼方で、リーマンのパイセンにしか会えないが、それでもご機嫌な時間を過ごせるだろう。

※価格は来店時。消費税改正後は変動している可能性があります。

(取材・文=鈴木隆祐)

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