小島瑠璃子、お茶の間を席巻するバラドルのデビューDVDは一切見せ惜しみナシ!!

アイドルイメージＤＶＤ名作図鑑　第１回

　いまでは水着姿を目にすることのない女優・アイドルも振り返ればデビュー当初イメージＤＶＤを発売しており、実はいまでも販売サイトで人気上位にいたりする。ここではそうした過去の名作ＤＶＤを取り上げ、フレッシュな魅力に迫っていきたい！

小島瑠璃子『こじるりＸ３参上!!!』（イーネット・フロンティア）
２０１１年１１月２日発売

　デビュー２年目、小島瑠璃子が１７歳のときにリリースしたファーストＤＶＤ。この作品の凄いところは、リリースされて８年が経ったいまもコンスタントに売れているということで（ａｍａｚｏｎのアイドルＤＶＤランキングベスト５０やベスト１００に依然ほぼ毎週のようにランクイン中）、売れ筋交代が極めて激しいアイドルのイメージＤＶＤシーンにあって、このロング・セールスは快挙を超えて、奇跡と呼ぶにふさわしい。

　改めて本作を鑑賞してみて驚かされるのは三点。一つは、ホリプロならではのバラエティ要素が多分に含まれている中にあって、ほぼ、その後の“バラドル・クイーン”こじるりの実力、魅力が遺憾なく発揮されているということ。彼女がバラドルでブレイクするのは、２０１２年から２０１３年にかけてだが（２０１３年、ニホンモニター調べのブレイクタレントランキング７位）、その１年以上前の本作で、その真価は随所に発揮されている。キュートなアイドル、口やかましいレポーター、落ち着いたＭＣの三役を務める（タイトルはここにかけられている）彼女のバラエティ・センスは、本作の時点でほとんど完成されているといっても過言ではないだろう。

　ただし、評価の最大のポイントとなるべく、イメージＤＶＤの見どころといえば、やはり水着のシーン。ａｍａｚｏｎのレビューなどを見ると、いまも昔も多くの人気グラドルの作品がファンの厳しい評価の前に撃沈するというのが一つのパターンだが、本作の場合、実に６４％の購入者が星５つをつけており、星４つも１４％で、計７８％の購入者が４つ星以上をつけているのが特徴的。

　実際、その評価が示すように、水着のシーンは多く、それは１７歳という年齢やホリプロタレントスカウトキャラバングランプリという最上級の肩書きを考慮すると、予想外の見せっぷりといえ、目の当たりにした者は総じて「こんなにやってくれちゃっていいの？」という嬉しい悲鳴をあげることになる。おそらくａｍａｚｏｎの高い評価もそういった嬉しいギャップというのも込みであるに相違ない。

　本作を見て驚かされるもう一点は、ズバリその水着姿のバリエーションの豊富さ。肩紐なしビキニ（チューブトップ調含む）に始まるビキニの多用、バランスボールや縄跳び、ヨガ、入浴などのグラドル定番の試み、制服姿、競泳水着、四つん這い、ベッドでの仰向け、脇見せ、体の反らしなど、王道グラドルも真っ青のえちえちなシチュエーションやポージングも数多く収録されている。

　とりわけ、目を引くのが接写の多用で、股間やお尻を下から後ろから容赦なく追いかける手法は意表を突かれるというもので、彼女自身も、そういう撮られ方をポジティブに捉えている感じで、屈託なく楽しそうに応じているのが見事。さすがに１７歳の女の子に艶っぽい表情を求めるのはナンセンスであり、こちら（カメラ＆視聴者）の欲望に対して、健康的かつ無垢な表情や動きで応えてくれる姿こそがパーフェクトな解答といえる。

　一部、ビキニによってはサイズが合ってないんじゃ？　と思えるものもあり、動きによって生じる胸との隙間が妙に気になってしまうシーンもあるが、その辺の見せ惜しみなしの内容も本作ならでは特色といえるだろう。

　未見の人は、いまさらながらでも購入してまったく損はしない内容。目下、お茶の間タレントとして一線で活躍する彼女の１０代の貴重な水着姿という意味でも、また、シンプルに１０代の美少女アイドルの水着姿を楽しむという意味でも、オススメ。完全情報化社会のいま、イマイチな内容のものは、人気グラドルでもハッキリ酷評がなされる中、８年強のロング・セールスの実績はダテじゃない。

（文・織田祐二）