■同志である岡田奈々との“尊すぎる”ステージ
終盤では岡田が村山への手紙を読み、「人として仲間としてゆうちゃんのことが大好きで大好きで、大好きすぎてたまにつらくなったりもして。尊敬できて大切で、私にとってゆうちゃんはかけがえのない特別な存在です」と愛を語った。
背中を預け合える同志である2人ならではの華麗なステージ。2人が互いの才能を引き出しあい、その信頼関係が互いの魅力を何倍にも増幅させ、“尊すぎる”パフォーマンスを見せた。
村山は劇場で日々公演を続け、ついに1000回にまで到達した。AKB48は、ある程度の段階を経れば、劇場公演よりも個人の仕事にフォーカスしていくのが通例。だが、村山は雨の日も雪の日も原点である劇場に立ち、後輩たちの相談にも乗って、歌とダンスに磨きをかけて前人未到の記録を実現。彼女は自分なりの美学で劇場にこだわることでチャンスをつかめることを自ら証明した。
「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただ一つの方法」とは、昨年現役を引退したイチローの言葉だが、村山の生き方とも通底するのではないだろうか。コツコツと劇場で積み重ねてきた彼女の熱意が2人だけのコンサートとして大輪の花を咲かせ、ファンの間では“ゆうなぁ婚”とも評された。
そうして、1000回を達成したあとも、“それでも彼女は”日々、劇場に立ち続ける……。
ひたすら謙虚で、どこまでも優しく、自分の信じる道をただただ真っ直ぐに突き進む、彼女の生き様は見る者を熱くして、ストイックに生きることの大切さを教えてくれる。
村山彩希。彼女の存在こそが今後のAKB48を“彩る希望”なのだ。
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