松本隆、筒美京平のタッグがアイドルソングの請負人とされ、ヒットを叩き出す秘密はここにあると思う。アイドルの声質やキャラクターを活かし、「クラスにひとりいた、ちょっと悟った子」を細かく妄想させるテクニックが絶妙なのだ。

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 太田裕美の『木綿のハンカチーフ』然り、近藤真彦の『ブルージーンズメモリー』然り。「変わらないで」といっても変わってしまう、人への寂しい諦めのようなものが漂う。主人公たちが一番嫌うのは口先だけの約束。思春期の甘ったるい価値観からの旅立ちに踏み切るシーンが瑞々しく描かれるからこそ、このコンビの楽曲は年をとっても歌いたくなるのだろう。

『卒業』も、時代は変わっても、その世界観は色褪せない。松本がセーラー服のリボンや第二ボタンなど、青春の要素を歌詞にふんだんに詰め込み、筒美が半ばサディスティックな高音低音の配置で揺れ動かす。そこに「意志を持つため息」とでも言いたくなる斉藤由貴の歌声が乗ることで、反抗とは少し違う「背伸び」が見えるのである。まさに永遠の胸騒ぎ!

 遠巻きに憧れていた窓際の席のクラスメイトを思い出す人も多いだろう。卒業式で泣けないのに、冷たい人と言われたくなくて必死に泣いたふりをした小市民の私にとっては、少しばかりイラッともくる名曲だ。

文●田中稲

(EX大衆4月号 アイドルと卒業ソング【80年代編】)

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