
現代のアイドル楽曲における卒業ソングは「歌」を軸にしたものが多い。そのような中で、かつて乃木坂46で異彩を放っていた伊藤万理華の卒業ソングの核心は「PV」にこそあった。ファンへの感謝の気持ちをストレートに綴った歌詞と“個人PVの女王”と言われていたからこそ作り出せた映像の世界観。伊藤万理華を『デート前日の気持ち』から見続けてきた2人はアイドルとしての終わりをどのように送り出そうと考え、作品が制作されていったのか。3回にわたってそのすべてに迫った。
――どういう形で『はじまりか、』の依頼がきたんでしょうか?
真希 まりっかご本人から「個展で公開する映像を作ってほしい」という連絡があり、その時に卒業を控えていることも知りました。彼女の誕生日にドッキリ企画をやりたいと思っていたんですけど、タイミングがなかったので、この機会に実現させたいと思ったんです。
――ベースになるアイデアはすでにあったんですね。「卒業ソング」と意識して映像を作ったんでしょうか?
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