「山口百恵、おニャン子クラブ、坂道すべてにかかわっていた秋元康という存在」社会学者・太田省一×アイドル評論家・中森明夫対談 7/14の画像
※画像は『GOLDEN☆BEST 山口百恵 コンプリート・シングルコレクション』より

社会学者・太田省一×アイドル評論家・中森明夫対談 7/14

 今年、『平成アイドル水滸伝〜宮沢りえから欅坂46まで〜』(双葉社)を上辞した社会学者・著述家の太田省一氏が、「おたく」という言葉の生みの親であり、80年代よりアイドルを批評し続けてきたアイドル評論家・作家の中森明夫氏を迎え、平成のアイドルについて激論を展開。

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 アイドル批評の分野で2大論客ともいえる両者が、この30年間のアイドルシーンをアカデミックに分析する。昭和からのアイドルマニア、アイドル史を詳しく理解したい平成アイドルファン、どちらも必読だ。

■70年代に山口百恵に関わり、2020年代に坂道を手掛ける

──前回(/articles/-/73954)は、乃木坂46が、不登校だった生駒里奈にとって、学校に代わる居場所になったというお話でした。一方で、欅坂46は乃木坂とはかなり違った打ち出され方をされていますね。

太田 欅坂というのは、乃木坂の対極みたいなパフォーマンスをやる訳です。これはよくできている。はっきりとそう示されてはいませんが、欅坂の『黒い羊』のMVは、誰かが自殺したような場所の風景から始まっていって、そこで平手友梨奈がビルの中を歩いていくなかで、人生の辛いこととか、悩みとかをいろいろとフラッシュバックしていくみたいな内容ですよね。

中森 そういえば、山口真帆がNGT48を辞めるとなって、最後の自主公演みたいなのをやった時に『黒い羊』を歌ったじゃないですか。あれ、僕は凄いなと思ったんですよ。

 まあ、結局その辺の話も含めて、アイドルを語るとなると、秋元康という人の話に行き着くんですよね。秋元さんという人は、学年的には山口百恵、森昌子、桜田淳子と同じです。それで、高校時代から『山口百恵のモモモモ30分』(ニッポン放送)というラジオ番組の構成作家をやっていたっていうんですよね。これを考えると、アイドル文化の初期の記憶を持っていて、今もAKBや坂道をやっている秋元さんがいかに凄いかということになる。

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