■国境を、ジェンダーを超えたプロデューサーの時代は来るのか?
中森 プロデューサーの話で言えば、本の最後の方に指原のことが書かれていますけど、彼女はアイドルプロデューサーになった訳ですよね。ポスト秋元康というか。これがどうなるか?と思っていて。
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僕はもふくちゃん(*5)とは友達で、彼女がでんぱ組を作る時も、面白く見ていたんです。ただ、秋元康、小室哲哉、つんくと男性のプロデューサーばかりで、代表的な女性のプロデューサーっていないんですよね。でも、これからはアイドルがアイドルをプロデュースする時代が来るかもしれない。それを指原という人が可能性として持っていると思いますね。他にももっと出てくるかもしれないし。
太田 いま、とてもおもしろい視点をもらったと思うんですけど、先程は国のギャップの話をしましたが、一方で男女のジェンダーギャップを超えるかということですね。どちらにしても、いままでは別々のものとしてあったものが、これからは境界がなくなって融合していく流れっていうのが、しばらくはかなり出てくると思いますね。
中森 『平成アイドル水滸伝』では、椎名林檎がアイドルとして書かれていますが、さっきも話したように、もとはアイドル志望の女の子で、それがJ-POPの歌姫になったと。彼女がやっていることに、極めてアイドルっぽいところが実はある。まだ『幸福論』なんかを歌っているデビュー直後に、ある人とその話になったんですね。
──ある人とは?
中森 誰かと言うと、当時はアップフロントのマネージャーだった和田薫さんです。初代モーニング娘。を手掛けて、その前はシャ乱Qですよね。その和田さんが、シャ乱Q以前にやっていたのが森高千里なんですよ。和田さん曰く「森高的なものをもっとアップデートしたのが椎名林檎だ」と。“なるほど”と思いました。
何が言いたいかというと、指原もそうですが、突出した人が出てきたら椎名林檎のように、自分で自分をプロデュースするというのはアリなんだなということです。いまはインターネットがあり、YouTubeありで、SNSがありで、そうした条件は整っていますよね。
太田 それは、あるでしょうね。
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