
社会学者・太田省一×アイドル評論家・中森明夫対談 14/14
今年、『平成アイドル水滸伝〜宮沢りえから欅坂46まで〜』(双葉社)を上辞した社会学者・著述家の太田省一氏が、「おたく」という言葉の生みの親であり、80年代よりアイドルを批評し続けてきたアイドル評論家・作家の中森明夫氏を迎え、平成のアイドルについて激論を展開。
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アイドル批評の分野で2大論客ともいえる両者が、この30年間のアイドルシーンをアカデミックに分析する。昭和からのアイドルマニア、アイドル史を詳しく理解したい平成アイドルファン、どちらも必読だ。
■平成アイドルが背負わされていた宿命
──前回の“令和のアイドルはどうなるか?”というテーマは、かなり話題が広がったので、改めてゴールを模索しなければなりません。最後に、『平成アイドル水滸伝』の「結びの章」にある、「アイドルはすべてを肯定する」という部分について、お話いただければと思います。
中森 平成が持っている矛盾みたいなものを、アイドルがわりと先取りしていたと思うんですよ。昭和は昭和でアイドルの環境はものすごくブラックだったんでしょうが(笑)。いまのアイドルには、その部分のブラックさはないだろうけども、その代わりSNSに晒される。エゴサーチするなって言ったって、無理じゃないですか。自分の名前を検索すると「ブス」だ「豚」だ「デブ」だと言われている。ちょっとまともな子だったら、メンタルが病むわけです。向いてないと辞めちゃう。
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