■似ていることと変わらないこと

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 観者にとって写真に対する期待とは、いつも通りの姿、バルト風にいえば、頭の中に抱いているイメージと「似ている」ことである。観者であるファンにとっては、いつもと変わらぬ姿でいて欲しいがゆえに、当然、衣装は身につけているべきものとなる。逆に着ていないと違和感さえ覚えてしまうのである。

 先ほど、ヘアヌード写真集と比較して、着衣で最も売れたアイドル写真集だと述べたが、アイドル写真集だからこそ着衣が成立するのだ。着衣であることは乃木坂46の白石麻衣である以上、必要十分条件なのである。このことは、田中みな実が着衣であることとは全く次元の違う話なのである。

 それにしても、期待される姿が変わらない姿であること、つまり、自分に似ていることが望まれているのだとすれば、アイドルでい続けることは、なんとむずかしいことなのだろう。アイドルは葛藤する。変わっていいのか、変わらない方が良いのか。はじめはファンに支えられる中で発見してきたはずの自分というものが、次第にズレていく。そして、それは決まって写真によって引き起こされる。

 逆にいえば、写真に撮られれば撮られるほど、どんどんズレてくる(セルフィーを一度はじめるとやめられなくなるのはそのためだ)。たとえば、私たちは自分の卒業アルバムを何年後かに見た時、自分を見つけるのに少しは苦労するものだ。そして見つけた後に「かつてそうであった自分」と「いまの自分」との隔たりを感じ動揺する。

 過去の写真を見た時に、もうここに自分がいないと感じる瞬間は、誰にだって起こり得ることだ。それをアイドルたちは写真集を作るたびに、あるいは雑誌の撮影のうちでさえ味わうことになるのである。

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