松村沙友理と星野みなみ、斉藤優里PVに見る「コミュニケーションの機微」【乃木坂46「個人PVという実験場」第9回 2/3】の画像
※乃木坂46星野みなみ/画像は本サイトの記事(https://post.exweb.jp/articles/-/70918)より抜粋

 2014年、当時研究生だった2期メンバーを主演に迎えて山田篤宏が描いたショートドラマ「a trainee’s fugue」は、日を同じくして校舎に居合わせた8人(見えざる主役としての矢田里沙子を含めれば9人)を3つの視点から捉え、各エピソード同士を相互に関連させるものだった(https://exweb.jp/articles/-/80897)。個人PVという、単独主演を原則とする企画においてこうした複数主演・複数視点の連作が生まれ得たのは、「研究生」としての2期メンバーたちがまだ個別の個人PV枠を与えられず、ひとつのまとまりとして扱われていたという過渡期的な条件があったためだ。


香月孝史

1980年生まれ。アイドルなどポピュラー文化を中心にライティング・批評を手がける。2019年に催された企画展「乃木坂46 Artworks だいたいぜんぶ展」(ソニー・ミュージック六本木ミュージアム)では解説文の作成や展示内容の選定に携わる。著書に『乃木坂46のドラマトゥルギー 演じる身体/フィクション/静かな成熟』『「アイドル」の読み方 混乱する「語り」を問う』(ともに青弓社)、共著に『社会学用語図鑑 人物と用語でたどる社会学の全体像』(プレジデント社)など。

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