現にぼくも高1の時、幼なじみの帰省にひっついて、五島は福江島に行った。幼なじみの祖母宅に1週間ほど居候を決め込んだのだ。そして、そこで人生で初めてにして最高の、本場のちゃんぽんを食べた。おばあさんが「今日は暑かけん、お昼を作る気が失せたばい。店屋物でどがんか?」と、家の裏の店から取ってくれたのだ。

【人気記事】鈴木ふみ奈「面積が小さい水着ばかり着ているせいか、感覚がバグついているんです」【写真15枚】ズバリ本音で美女トーク5/6

「あが(あなた)はちゃんぽん喰うたことあっとね?」とおばあさんに訊かれたので、「東京でも何度か食べたけど、こんなにおいしいのは初めてです!」と興奮気味に答えたのを、具材のカラフルなピンクと緑のかまぼこの色とともに、いまだに覚えている。「ただのラーメン屋ばってん、わりかし旨かちゃんぽんよね。わしゃ好きやけん」、とおばあさんはちょっと自慢げだった。

 ちゃんぽんの奥深さを知った16歳の夏、1982年7月。長崎は大水害に見舞われ、市中心部では1時間雨量が100mmを超え、死者・行方不明者は299人に上り、重要文化財の眼鏡橋も崩壊した。奇しくもぼくの誕生日から翌日にかけてのことだった。

 ちゃんぽんは鶏や豚骨出汁に、海鮮や野菜の旨味が合わさって渾然一体となり、得も言われぬ味覚の宇宙を形成する。長濱ねるも欅坂在籍時は、江山楼の鶏出汁のごとくピュアだった。

 それが今、どんどん具材の旨味が溶け込んでいる時期なのだろう。どうか栄養価満点のちゃんぽんを食べ、夏バテに激ヤセも退散。さらに素敵なタヌキとして輝いてほしいものである。

(取材・文=鈴木隆祐)

【関連記事】

・フジテレビ『MUSIC FAIR』『FNS歌謡祭』等のディレクター島田和正氏が語る 「乃木坂46の撮り方」

・現役アイドル前田美里「今泉佑唯のピーチ・ジョンアンバサダー就任が嬉しかったです」【写真38枚】「坂道が好きだ!」第37回

・乃木坂46の3期生が出演したFNS歌謡祭とアンダーライブの関係性「乃木坂46と歌番組」

・日向坂46渡邉美穂らの怪談話から感じたメンバーの「話術」の向上

・欅坂46菅井友香の母親はメンバーの体をメンテナンスする陰のサポーター!?