松田聖子、中森明菜…伝説アイドルの振付師が語る80年代アイドルたちの「ダンス☆ウォーズ」の画像
松田聖子

――三浦亨さんが振付師になった経緯を教えてください。

他の水着記事を読む

 もともと役者になりたかったので、振付師になったのは偶然が重なっただけなんです。西条満さんのチームで『ドリフターズ大作戦』(日本テレビ)のダンサーをやらせていただいて。番組が終わってチームが解散してから、弟子として西条さんに付かせてもらったんです。そして、渡辺プロダクションの新人を教えるようになったのですが、その中の新人のひとりが(天地)真理でした。彼女の希望があって『恋する夏の日』で、振付師としてデビューすることになったんです。

――先輩にはピンク・レディーの振り付けで有名な土居甫さんがいますよね。

 土居先生はディスコが好きで、ピンク・レディーの振りにもそんな動きがポンと入っているんですよ。『サウスポー』のイントロなんてそうでした。アレンジの仕方がうまいから普通に観ているだけじゃ分からないけど、一緒に遊んでいた仲間には分かるんです。

 僕も真理をディスコに連れて行ったことがあります。レッスンだと構えてノリが悪くなるので、営業前のディスコで踊らせました。当時は“遊び”が多かったんです。真理のマネージャーが「沢田研二の『君だけを♪』をやってみたらどうだろう」と言うから振りに入れたこともあります。真理が恥ずかしそうに踊るから結果的にオリジナリティが出たんですよ。

――その頃のアイドルは基本的にダンスの訓練を積んできたわけじゃないですよね。そんな子たちにどう振りを付けるんですか?

 僕がその子だったらこうするだろうなという動きを考えて振りを付けてました。その子が自然に踊っているように見えるのが一番ですから。むしろ「振付師がいない」と思われたほうがいいくらい。その最たるものはアン・ルイスでした。『六本木心中』なんてイントロは振り付けを踊ってますけど、あとは自由に踊ってるんですよ。

――振り付けは歌詞の意味をより深く伝える役割があると思います。

 そうですね。「あなた」と歌ったら自然と手を出すじゃないですか。それだけでいいんです。ただ、手を出した方向にちゃんと「あなた」がいなきゃいけない。「相手の目を見て、相手の心臓に指を差すように」と話してます。

 師匠の西条さんは逆説的に振りを付けることもありました。僕が好きなのはおニャン子クラブの『セーラー服を脱がさないで』。「セーラー服を脱がさないで」と歌いながら振りでは脱いでるんですよ。最後も「あげない」と歌っているけど、手は「あげる」になっている。振り付けの醍醐味ですよね。

――三浦さんはアイドルによって指導の仕方を変えていて、堀ちえみさんは泣かせていたそうですが。

(堀)ちえみはお調子者で遊び始めてしまうから、1回は雷を落としました。泣き付いてきても、その日はレッスンをやらない。そうすると、次から覚えのいいこといいこと(笑)。逆に、(早見)優は褒めるようにしてましたね。怒るとやる気をなくしちゃうから。

――「勘がいいな」と思ったアイドルはいましたか?

(中森)明菜ですね。『十戎』を振り付けたんですけど、明菜は自分で意味付けを考えて歌っていました。「発破かけてあげる」という歌詞で「往復ビンタ」のような振りを入れたら、他の曲で似た振りがあったので明菜は「やりたくない」と一度は拒否したんです。「そうじゃないんだ」と説明したら理解してくれました。

――荻野目洋子さんの『ダンシング・ヒーロー』は、当時としてはダンスらしいダンスだったと思います。

 レーベルの担当者と話し合って「いままでにないちゃんとしたダンスを見せるのはどうだろう」と。それも“遊び”なんですよ。ただ、最初の歌番組収録の音合わせを観た事務所の社長の平さんに「悪いんだけど、振りを総取っ替えしたい」と言われて。僕は「替えるのはかまわないけど、今回だけはこの振りでやらせてほしい」と話したんです。カメリハを終えると、平さんは「最高の振り付けだよ!」と評価を変えました。振り付けに対応したカメラワークがよかったんでしょうね。昔の歌手はジッとしていたので、真理なんかは自然と上下に動くだけで、注意されていた。カメラマンはこれまでと対応を変えなきゃいけなかったんです。

――荻野目さん自身はどんな方でしたか? クソが付くほど真面目で、不器用だから練習に練習を重ねて結果を出す子ですね。

【関連記事】

・松田聖子から平手友梨奈まで「ショートカット」アイドルの系譜

・緑川ちひろ「恥ずかしい娘になっちゃった」親に申し訳ない【画像50枚】

・日向葵衣「すごい性欲強い彼氏」やたらマッサージしたがるんです【画像55枚】

・村上りいな「イタズラされちゃった」ブラシでちょっかい【画像40枚】

・“美人雀士”高宮まり「大人の色気がダダ漏れ」無敵のGカップボディ【画像12枚】

・あべみほ「地元のファッションショーのステージに立つまではこの街を出られないと」【独占告白5/7】【画像49枚】