
90年代終盤から2000年代序盤にかけて、優香や酒井若菜、眞鍋かをりらとともにグラドル・シーンをリードした彼女。と言っても、必ずしも出だしから順調だったわけではない。まだまだ女子高生のグラビアアイドルが主流の時代にあって、彼女のウリは現役女子大生という肩書き。昨今のファンには理解しがたいことかもしれないが、女子大生でのグラビア・デビューは明らかに遅いもので(彼女と同い年の黒田美礼は高3の年齢時に大ブレイクを果たしている)、前途は多難と言えた。90年代当時、筆者は竹書房の雑誌でいくつか仕事をさせてもらっていたが、彼女の1st写真集と1stビデオをリリースした同社における彼女への当初の期待値はそうたいしたものでなかった。