おそらく、当時流行の『月刊』シリーズを想定し、その映画的なコンセプトに乗じて、セクシー面を織り交ぜるという主旨だったのだろう。チャプター的に15分の7はインタビューで、当時としてもこの部分は、見るほうはキツかったんじゃないか。

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 他方、“無垢なアイドル性”はなんら求められていない分、妙な生々しさや吹っ切れ感、艶っぽさが感じられ、楽しめる(むろん、初期の彼女を知ったうえでの鑑賞という条件つき)。唸らされる。

 本作でのコンセプトや彼女の意気込みにまやかしは一切感じられない。“見せる”という意味で熟知している彼女的には心身ともに本気モードだったはず。全編ロサンゼルスでの撮影は本人的にも制作側にとっても生半可な気持ちでは行えなかったはず。

『月刊』シリーズが絶賛リリース中の時期にあって、対抗意識は随所に感じられると言っていい。個人的に惜しまれるのは、しっかりエロく撮った映像がいくつもありながら、ファンが求めるべくベストな編集、構成ができなかったことに尽きる。

 その手の話題重視のイメージDVD(笑)の先駆け……と本作を断じてしまうのは酷にして、身も蓋もない感もあるものの、その後、20代後半以上のタレントや女優、アスリートが出すイメージモノとしての表層的な定番(撮り方、インタビューのバランス、構成など)は大方内包されているようにも思える本作。

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