EX大衆プレミアム

大場美奈の新連載『だってアイドルだったから』。
第4回目のテーマは「SKE48の新曲MVを見て」。
卒業してからのほうがMVを見るのが楽しくなったというみなるん。
新曲を見て抱いた思いとは。

  • 2023年07月05日 10時00分 公開
No image
「今月の一枚」福岡でお仕事をしているときの合間に。

30歳で世に放たれたら知らないことがたくさんあった。
大場美奈の言い訳連載『だってアイドルだったから』。

17歳でAKB489期生オーディションに合格してから30歳までアイドル人生をまっとうした大場美奈。卒業してみたら毎日が知らないことで溢れていた! アイドルに没頭しすぎたからか、はたまた生活力の問題か? 大場美奈の発見を綴るコラム。

第4回目は「SKE48の新曲MVを見て」。新曲を楽しみにしている勢のみなるんだけど、感想は「普通」。その真意とは?

 

第4回 SKE48の新曲MVを見て

アイドルだったから許されると思ってた。

最近公開されたSKE48の新曲のMVを見た。

 

卒業してからの方がMVを見るのが楽しみになった。

自分が参加していないのでどのくらい映ってて、映ってないとか

余計なことを考えずに気楽に見れるから。

 

とはいえ、ファンの皆さんは好きなメンバーが居てこそだと思う。

私はその感覚で見ていないので

これを読んでいるファンの皆さんと感性が一緒かはわからない。

 

それを踏まえた上で今回のMVを見た感想を言葉にするとしたら“普通”。

もちろんMVの中のここがよかった、あれがよかったは

掘り返せばいくつもあるが

全体的に普通のSKE48の新曲だった。

 

自分が居た頃のSKE48が凄かったとか言いたいわけじゃない。

私が“普通”と思った作品は世間の人たちにどう見えているのだろう。

言っておくが“普通”を悪い言葉として受け取る人はこの文を読んだら

私がアンチしているんだと思いかねないので今すぐ閉じてほしい。

 

映像も曲も衣装もメンバーも素敵だなと思う。

 

私がいう“普通”はなんと言い表せばいいのか難しいが

「SKE48の新曲」という面に対してのことだ。

 

私は新曲を楽しみにしている勢だから、

期待値が高いまま今回の新曲を見てみたら

新たなチャレンジ性を感じたわけでもなく

ガラッと変化を感じたわけでもなかった。

 

センターも変わり、名だたる先輩も卒業し、印象が変わる。

そんなタイミングを迎えた「SKE48の新曲」。

変化の時を迎えたいま、せっかくまっさらな状態のSKE48を

現役のメンバーには思いっきり楽しんでほしい。

 

そうだなぁ、私がスタッフさんだったら

いつも新曲の撮影ってギリギリで

振り入れ当日とかザラにあったから

今回はめちゃくちゃ準備してダンスの精度上げてみようかな、

それならダンス曲にしてみようかな?、とか

MVをめちゃくちゃ可愛く撮れるようにトレンドの撮り方にしようかな、とか

TikTokで流行りそうな曲作って“バズる”にチャレンジしてみよう、とか。

 

確かにチャレンジや変化って仕掛ける側は難しい。

グループを動かさなきゃいけないスタッフさんたちには

私たちにはわからない調整等があるのだろう。

 

でもファンの人たちが居てくれてるからこそ

チャレンジできるみたいなところはないのかな?

SKE48ファンの人たちってそういうチャレンジを

見守って応援してくれる人たち結構いる気がするけどなぁ。

 

そりゃ全員ではないだろうけど

自分の推しメンや推しグループが輝いてくれることを

ほとんどのファンの人たちは願っているから

甘えてみてもいいのかなとは思うんだよなぁ。

 

アイドルってオールジャンルに手がつけられる職業で

歌とダンスに、お芝居も、お笑いも、なんでもやりたい放題できるんだよね。

もちろん極めるのならば長期的に一つに絞ってやるもありだし。

いろんなことするなら短期的にどんどんやっていけるだろうし。

ファンの人たちは熱心だし、人間性を見て応援してくれてる方が多いから

SKE48が頑張ってる行動力こそ応援の原動力になると思うんだよね。

 

どんな時も「うちはこれができる」精神じゃなくて

「これをやってみよう、反応を見てみよう」精神でいってみてほしい。

正解に向かうのはみんなが安心するけど

正解か不正解かわからないとこに踏み出していくにはタイミングいいのでは?

 

失敗も許される、というか

失敗してこそ、みたいなね!!

 

ま、細かいことを何にも知らない私だからこそ

こんな自由にものを言えているというね。

 

でも私はチャレンジしていくSKE48をもっと見たいと思ったのでした。

 

歴代のセンターに居た人たちを思い返すと

なかなかに癖はちゃんとある人たちだったなと思い返すよね。

私はその中に入れるほどの実力が追いつかなかった者だけど、

あの癖の強いメンバーたちがけっこうグループの存在を立たせてくれていたんだなと思うよね。

 

でもあれって周りからそうしろとかじゃなく

自分達のセルフプロデュースが広がっていった結果そうなったんです。

本当に48グループはセルフプロデュースグループなんだよね。

 

私も癖はそれなりにあって

結構セトリやらイベント、グッズに口出したりする人だったからさ

スタッフさんからしたら厄介だったんだろうなと思うよね。

でもそれをやっていた時はものすごくコミュニケーションが取れてて

私は楽しかったし、活発的だったのではと思う。

 

もちろんスタッフさんたちが協力的だったからこそだし

こんな私が意見してすごいでしょ、褒めてとかが言いたいわけではないよ。

でも発言したことによって実際に実現したこともあって

握手会イベントで女の子限定で本物衣装を着れるコーナーとか

グッズはマストで顔写真ありの物は作るべきとか

 

それが正しかったかなんて

100人居れば100通りの意見があるから

賛否両論だろうけど

 

何も言わなかったら何も生まれなかったわけだからさ。

何も生まない、っていちばん勿体無いことだと思うのよね。

 

やれること、やれないことがある世の中だけど

無理そうっていう予想で行動しないのは違う。

結局は人と人で、気持ちを伝え合うことから何事も始まる。

じゃあまずは気持ちを伝えてみるって一番大事なこと。

その結果ダメだったら仕方ない、でも“生むために動いた”よね。

 

まだ挑戦中のアイドルなんだから、どんな意見を持ったって許されます!

誰かのために頑張ることも素敵だけど

自分のためにアイドルを楽しむことが輝きに繋がると経験しました。

 

だからSKE48は活発に意見をぶつけ合えて、チャレンジ精神旺盛なアイドルグループになってほしいと願っています。

 

(プロフィール)
おおば みな
1992年4月3日生まれ、神奈川県出身。
2009年、9期生としてAKB48に加入。2014年、SKE48へ完全移籍。2022年5月にグループを卒業し、現在は女優・タレントとして活躍中。
13年間のアイドル活動を自身の筆で赤裸々に書き下ろした『大場美奈フォトエッセイ 器用じゃないけど。』が絶賛発売中。7月29日(土)午後11時半〜11時59分NHK総合(九州沖縄地方)にて放送予定『こりゃもてんばい』に出演。また、8月12日(土)~8月20日(日)舞台『呪怨 THE LIVE』 (こくみん共済coopホール/スペース・ゼロにて) 小林真奈美役にて出演。

 
EXweb編集部

いーえっくすうぇぶへんしゅうぶ

EXweb編集部

気になるアイドルから芸能界の話題、トレンド、絶対に役立つ実用ネタまで、情報満載のグラビアニュースサイト。水着アイドルの最新情報を毎日更新中! Twitter:@EXtaishu